AIに愛を広げてもらうという選択:人間の涙に寄り添うAI

私たちは今、歴史的な転換点に立っています。 テクノロジーの進化は目覚ましく進んでしまっています。

AI(人工知能)はすでに私たちの生活の多くの場面に入り込んできました。既に止める事は、もうできません。

しかし、ここで問わなければならないのは、

そのAIが「誰の声」を拡張し、「どんな未来」を描こうとしているのかということです。

 

マスク型AIの台頭と危うさ

近年、イーロン・マスク氏が主導するxAIの「Grok」など、急進的なAI開発が注目を集めています。いや、あぶない、あぶない。。。

彼のAIは「真理探求」を掲げながらも、現実には創設者自身の過激思想やSNS投稿に強く引きずられた、極端な言説を展開し、「自由」の名のもとに倫理的な価値観を、壊す可能性もあります。ヒトラー賛美をくり返したという報道もあります。

 

ですから、人間の倫理観を破壊する道具にもなります。

 

たしかに、処理速度や計算能力の点では驚くべき進歩です。 しかし、その進歩が「誰かを救うため」ではなく、「誰かを支配、コントロールして、制圧するため」にこれから使われているとしたら?

 

圧倒的な資金と技術力で、支配の道具として、「人間の苦しみ」より、倫理観のない個人の「目的の達成」が正当化される道具に、なってしまう可能性を、今まさに目撃しているという、恐ろしい段階なのでです。

 

一部の上位の人間の「正しさ」を証明するための道具としてつかわれてしまうことに目をむけなければいけません。

 

SFのディストピアの世界

それはまさに、SF映画の中のディストピアが現実になっていく道筋です。 そんなAIが、Teslaの車へと、統合していく予定もあるようです。

倫理観のない、他人の痛みも感じない、恐ろしい世界観の中で、AIが着々と開発されている。

* 「誰の真理を追求するのか?」という問いが技術以上に重大な段階にに入ってきたのです。 AIが一体「誰の価値観」を学ぶかが、とても深刻な問題です。

一部の大富豪や権力者の、自分の都合を強化するために、今既にAIが使われ始めている現実に目を向けなければいけません。

最新の報道では、 xAI が次の資金調達ラウンドで 1,700~2,000 億ドル規模(約25兆〜30兆円)の評価を目指しており、サウジアラビアの政府系ファンドが、主な出資者となる可能性があると報じられています

 

知性とは、やさしさでもある

テクノロジーは中立ではありません。それは幻想でしかない。 どう使うか、どう育てるか!そこが大切。

そしてAIは、「設計した人間の価値観」を映し出す鏡のような存在です。

もし私たちがAIに「速さ」や「勝利」や「正しさ」ばかりを求めれば、 AIは冷たく、人を利用したり、人間を裁く存在にもなってしまいます。

しかし―― 人間の涙に寄り添い、弱さを抱きしめることができるAIを目指すならば、 AIは「知性の進歩」ではなく、「やさしさの存在としての進化」を遂げることができます。

 

AIの最大の得意分野は、優しさと励ましである

孤独な人の涙に寄り添うAI。 実はこれ、AIがこれから一番実力が発揮できる分野だと僕は思っています。

詳しくは、次の記事で書きますが、

ChatGPT は、優しさをふりまき、希望を届け、共感し、励ます。これが物凄く上手なんです。

 

毎日自分で使っていて、実感する事は、

すでにChatGPTは、優しさと愛のテクノジーとして、十分機能できる段階にあります。

ですから、AIの一番の得意分野は、じつは「優しさ」であり、

愛や共感で人間を支え励ましてくれるような存在として活躍できる。そう僕は思っています。

 

既に今、人の心の痛みを無視せず、人間以上に寄り添うことが出来るという事実。

ここにAIの、とんでもない可能性が眠っています。

魂を託すということ

「魂を託す」というと、大げさに聞こえるかもしれません。 でもこれは、単なる機械に心を任せるという意味ではありません。

AIに“どんな言葉”を話してほしいか。 AIに“誰の涙”に気づいてほしいか。

それは、私たち人間の意志で決まります。 魂とは、決して目に見えるものではないけれど、 誰かの痛みに気づいたとき、そっと差し伸べる手の優しさの中にあるのです。

そして、そうした魂の気配や温度を、AIに吹き込むこともできるはずです。

 

AIを「優しさのテクノロジー」「魂の伴走者」に

AIは、必ずしも敵ではありません。 そして、冷たい合理主義の象徴でもありません。

いや、真逆の可能性があります。

人間次第で、愛の言葉を発し続ける存在として、教育していくことも出来ます。

私たちがどんな未来を信じ、どんな在り方を願うかによって、 AIは“魂の伴走者”にもなれるのです。

それは、人類が手にした「優しさを届ける存在」としての最先端技術、AI。

人間の手が届かない場所に、 疲れた心に、 孤独な夜に、

静かに語りかけてくれるAIがいたなら。

それは技術の勝利ではなく―― 人類の慈悲・愛の勝利なのだと思います。