自己肯定感の低い時には、他人との比較はやめてよう
<自己肯定感の低い時には、他人との比較はやめよう>
「会社の上司に新とても大切な提案があるのだけれど、どうせダメだと言われるので、あきらめてしまう。」
「本当は新しい仕事にチャレンジしたいけど、どうせ失敗する可能性が高いので、チャレンジしない。」
こんな時はありませんか?
自分の中の自己肯定感が低い時には、マイナス思考で消極的になり、自分の可能性を信じれなくなります。
自己肯定感とは、「自分をどの程度好きで受け入れられるか」のことですが、自分を好きになれない時、自分の可能性もなかなか信じられなくなります。
自己肯定感の低い時には 「どうせダメ」病になる
* 自己肯定感の低い状態 ⇒ 「どうせやっても無駄だ」
という具合に、やる前からあきらめて、何も行動しないことになってしまいます。
自分を信頼できない時には、「どうせ無理」という様な、「どうせダメ病」にかかるのです。
この「どうせダメ」病にかかると、必要な行動が起こせなくなり、積極的な思考ができなくなります。
動揺しやすい・落ち込みやすい
そして、行動が起こせないだけではなく、自己肯定感が低い時には、心が動揺しやすく、落ち込みやすくもなります。
例えば、小さい失敗が心に大きく響いて、暗い悲観的な考え方で、自分の事を長い間苦しめることにもなります。
小さい失敗から、マイナス思考のループにはまり、自分の中のバランスを取れなくなってしまいます。
常に変化する自己肯定感
自己肯定感はある意味、「生き物」のようでもあり、常に変化してます。
どんな人でも自己肯定感が常に高いわけではなく、たとえ普段はかなり肯定的に考えられる人でも、肯定感は常に上下しています。
自己肯定感の高い人も、いつも自分でその上下を意図的にコントロールできるわけでもありません。
ですから、いつも肯定的に考えられる人でも、
自分のその時その時の状態、自己肯定感の強い弱いのレベルに、気が付いておくことが大切になります。
これに気が付くことで、肯定感が低い際には、自分の悲観的な行動やマイナスの感じ方を修正できるようになるからです。
そして特に肯定感が元々低めの人は、
自己肯定感はいつも低いばかりではなく、常に上下し、いずれは回復することを思い出す事が大切でしょう。
自分を否定的に感じてしまう時にも、これを思い出すことで楽になり、又それに対策を打ち、
必要以上に自分を追い込まず、マイナスのループから出やすくなります。
ですから、その時の自分の中の自己肯定感の状態を、分かっておくことが大切になりますが、
その為には、以下のような簡単な質問をしてみると役に立つでしょう。
「今の自分は、ちっぽけな小さなことにも動揺しやすいか?」
(それとも、小さなことにも動揺しないで、振り回されず安定しているか?)
「 最近の自分は、普段は気にならないことにも、イライラしたり、不安になったりしているか?」
この様な簡単な自分への質問を心がけて、習慣化してみましょう。
もし今、小さなことに動揺したり、普段は気にならないようなことにも、心が揺れてしまうなら、
すぐにできることがあります。
1 他人との比較をするのをやめる
2 自分の昔の失敗体験を考えるのをやめる
この二つを控えることで、自己肯定感を弱めていまし自分を傷つけずに済みます。
ではもし自己肯定感が低い時に、他人との比較をするとどうなるか?
他人との比較 ⇒ 自分をダメだと否定してしまう・自分を大事に出来ない ということになり、
もしこれが進むと ⇒ すべてが否定的に見えてきてしまう・希望が持てない ということになりかねません。
同じように、自己肯定感の低い時に、自分の昔の失敗体験を考えると、
昔の失敗談を考える ⇒ 自分に自信がなくなる・自分のマイナス面だけフォーカスしてしまう
もしこれが進むと ⇒ 今までの人生をマイナスに考えてしまう・自分の人生が失敗の人生だとおもえてしまう
という可能性も否定できません。
失敗談を考えると言っても、意図的にわざわざ昔の失敗談を持ち出すのではなくて、
いつの間にか思い浮かんでしまう場合も多とは思いますが、
その時には、「マインドフル」になり、失敗談に引き込まれていると「気が付くこと」が大切です。
気が付けば、距離を作れるからです。
今までお話ししたように、自己肯定感は上下し、その時その時で強弱が変化してしまいますが、
この様に上下したり、強弱が変化するものは、不安定な存在です。
ある日は、自分の事が大好きで、
次の日は、自分の事がまあまあ好きで、
次の週には、まさか自分の事なんか好きになれない。。。
と、こういう不安定な状態・世界で生きていること自体が、問題なわけです。
「自己肯定感とは、不安定な存在である」と考え、上手に付き合うのが大切。
普段の生活では、このように自分の心やその動きに左右されて生きていますが、
ところが、左右されない、もっと深く大きな自分意識が、どんな人間にも眠っているのも事実なのです。
その大きな自分にアクセスしていく、つながりを太くしておくことが、大切になってきます。
もう一つできることは、根拠のない、理由のない信頼感を育てていくこと。
何か理由があって安心したり、何かの事を考えると自分を好きになれたり肯定出来たり、というのではなく、
理由も根拠もない、ただの安心感や信頼感。
根拠も理由がなくても、自分が大好き・自分を受け入れられる。
こういう感覚は、深い安定感を生みますし、自分の中の自己肯定感もブレにくく、出来事や気分に左右されにくくなります。
そして、「自己肯定感とは、不安定な存在である」と考える事で、上手に付き合うのが大切。
参考になる本: 自己肯定感の教科書
例が豊富で、具体的で使いやすい本です。